前夜の宿泊地
”宮之浦岳”に登った後は、海浜公園の「ふれあいパーク」で車中泊とする。
千尋滝(落差60m)
25日のモッチョム岳登頂前に展望台から千尋滝は見物したが、今日は遊歩道を滝近くまで行こうと思う。
遊歩道は少し歩いた展望の良い地点で通行止めになっていた。しかし、やんちゃな先輩は通行止めのロープを潜りその先へどんどん行ってしまう。マナーに反したことは嫌いな私ではあるが仕方なく付いて行く。遊歩道の階段は段差が40cmもあり、山を歩いているより厳しく、一般客には通行止めが妥当と思われる。
滝の手前に吊り橋があり、ここはゲートで閉じられていたのでやんちゃな先輩も行くことは出来なかった。
滝の近くまで来て見ると滝壺が見えなくなり、迫力は大して増さなかった。
平内海中温泉に体験入浴をしてみる。
干潮時でないと入れない海中温泉であるが、行ってみると丁度、干潮時であった。料金は志しの百円、
脱衣所は無し。 お日様の下で裸になり温泉に浸かる。 湯温は低めで足湯のみ少し熱く、それが湯舟に
流れ込む仕組みになっている。 当然、洗い場は無く、温泉を堪能するのみ。 朝ではなく夕日を見ながら
浸かるのが最高らしい。
トローキの滝
”千尋滝”の下流、鯛ノ川が海に流れ込むところにトローキの滝がある。 ここにも遊歩道があるが途中で通行止めになっている。 又もや先輩はロープを乗り越えて先へ進んでしまった。
その先は海岸へ降りる崖になっており、急峻で危険なので通行止めとしている様だ。 トローキの滝は大したことはなかった。
大雨の後が見応えあるらしい。 それより海岸の美しさと海水の透明度に惚れゞしてしまう。 天気が良くなり夏の様な陽気になってきたが、山頂の方がガスっている様だ。
民宿「亀」
個人的な思い出で栗生にある民宿「亀」に寄ってもらった。ガキの頃から40歳までは釣りと潜りに夢中で奄美、沖縄を徘徊していた。その頃(1984年7月)に屋久島に来て3日間お世話になったのがこの民宿「亀」である。夜は潜りに行くか、防波堤から釣りをするかの毎日であり、「亀」の御主人はスキューバと車も無料で貸して貰えた。
この頃、山登りにはまったく興味はなかった。
西部林道ドライブ
”大川の滝”から先は西部林道になる。 今は舗装された立派な道であるが、20年前は崖っぷちのガタガタ道であり、来たことを後悔したものであった。
林道沿いには猿が舗装路で日向ぼっこしている姿を何度も見ることが出来た。 猿程ではないが鹿も沢山居て、どちらも逃げようとしない。 西部林道は道が細くクネクネと廻り込んでいるので抜けるのに時間が掛かってしまった。
話しは戻って ”大川の滝”(おおごのたき)
栗生のレストランで朝飯を食べようとしたが、屋久島の食堂は
12時前でないと開店しない様で朝飯は諦める。 栗生の集落から少し走ると大川の滝(落差88m)がある。 ここは滝壺まで歩いて行くことが出来、真下から見る滝は迫力満点であった。
その時の成果(海人だった頃)
屋久島は黒潮がまともに当たる為に流れが早く、夜に潜っていると流されてかなり怖い思いをした。
タコを2匹獲った後、大きなイセエビを見つけ、これもGetする。釣りの方は民宿の夕食に出る刺身を
ちょんがけにして投げ込むとチヌもハタも面白い様に釣れた。 お陰で毎日、新鮮な刺身三昧。
口永良部島 屋久島灯台から見える口永良部島には人が住んでいる様だ。
こんな島で釣りと潜りをすれば楽しいだろうなーと考えてしまう。
屋久島灯台 断崖絶壁の岬に白亜の灯台が建っている。周辺の海岸はモッチョムで見
られてた一枚岩の岩壁になっており、
迫力ある景色が見て取れた。
ウィルソン株記念碑
宮之浦港に着いてもまだ時間があったので港の横にあるウィルソン株の
レプリカを見に行く。
屋久島フェリーで鹿児島へ
フェリーの中でチャリンコ野郎と出合い、又、話し込む。 九州に上陸後は佐伯まで走り、四国に渡って和歌山から大阪に行くらしい。 頑張って貰いたいものだ。 我々は鹿児島上陸後、阿蘇山に向う。
高宮君と再々会する。
朝、コーヒを飲んでいると、薄汚い男がトイレにやってきた。 トイレには鍵が掛かっていることを伝えようとした時、顔を見るとチャリンコ野郎であった。
直ぐ横にテントを張って寝ていたらしい。 先輩がコーヒを薦め、しばし話し込む。
2月に家を出発して積雪の道を走り続け、九州に入ってからは百名山を登りながらのサイクリングを続けているとか。 定職らしい仕事は持っておらず、夏場は立山の
”一の越山荘”で働いているらしい。 サラリーマンの生活は出来ないとか。 テントと自転車を見せてもらって、高宮君とはここで別れるが、帰りのフェリーで又会うことになる。
今回の遠征
”大川の滝”を見るのは今回で3回目であるが、いつ見ても水量は豪快であった。
今日、午後のフェリー出航まで時間があるので ”屋久島一周ドライブ観光”を行なう。
散らかった荷物を掘り出して車中泊の準備をする。
前日の3/26に ”宮之浦岳”登頂後に居酒屋 ”みち草”で祝杯を上げて
トイレのある公園として ”ふれあいパーク”に移動する。
高宮君はうまく木張り床の上にテントを張っていた。
おいらが九州1周サイクリングしたより荷物は小振りであった。
3月27日、屋久島一周ドライブ観光を行なう。
”千尋滝”は今回で2回目、過去に2回滝見しているので合計4回目となる。
滝自体は豪快で迫力があるが、周囲の岩盤も見事である。
2日前に登った ”モッチョム岳””の東側に流れる ”鯉ノ川”が
海岸に流れ込む所が小さな ”トロ―キ滝”となっていた。
”トロ―キ滝”は小さな滝ではあるが、
橋、海岸と相まって良い雰囲気を出していた。
県道77号線を尾之間付近まで走って振り返り見た ”モッチョム岳”の山容。
ここから見る限りではとても登れる山には見えない。
貸切り入浴でゆっくり寛ぐじっちゃん達。
コンクリートで形作られた湯舟が大小4つ程あった。
屋久島で獲った ”イセエビ”が生涯で一番大きな ”イセエビ”であった。
”タコ”だとは判り難いが、大きなタコを
2匹、ゲットしている。
民宿「亀」に隣接する砂浜はウミガメが産卵に来るらしい。
ダイビングポイントは防波堤の西側に点在する岩場となる。
日本の滝百選〔099〕大川の滝(落差88m)
人と比べると ”大川の滝”のスケールがよく判る。
”ヤクシカ”は可愛い!
”ヤクサル”は観光客がエサをやるものだから、
車が来ると直ぐに寄って来る。
セメントで作られた ”ウィルソン株”のレプリカが神社になっていた。
2024年1月24日改定
この美貌?とスケールなのに何故か日本の滝百選には選ばれていない。